ニコちんの徒然日誌【第六段】~ゴルゴ13のスピンオフ~
先日、ゴルゴ13のスピンオフ作品である『銃器職人・デイブ』と『Gの遺伝子 少女ファネット』を読みました。
ゴルゴ13は全巻通して読んでいるほど好きな作品なので、両作品に出てくる小ネタ(過去話で出てきたキャラ、その関連人物が大量に出てきます)は大方分かりました。
それでも拾え切れなかったネタがありましたが、元ネタは単行本内のコラムで全て紹介されているので、初見の読者にもマニアにも嬉しい作品になっています。
銃器職人・デイブ
『銃器職人・デイブ』は、毎回ゴルゴ13に無茶苦茶な注文をされてはしっかり応える(でも文句は散々言う)ガンスミス、デイブ・マッカートニーが主人公のスピンオフです。
ゴルゴ13の不敗神話を支えるデイブは自らのことを「死神の鎌を研ぐ研ぎ師」を自虐するものの、自らの腕に何よりの誇りを持っている職人であり、冗談のような依頼内容と殺人的な納期を提示するゴルゴ13の仕事を請け負えることは、まんざらでもないようです。
言うなれば「お仕事系」の漫画であり、銃器や弾丸にまつわるコアなネタと、どこかハードボイルドな雰囲気が魅力の作品です。
Gの遺伝子 少女ファネット
『Gの遺伝子 少女ファネット』は、幼少の頃にゴルゴ13から輸血を受けたことで超人的な力が発現した14歳のパリジェンヌ、ファネット・ゴベールが主人公のスピンオフであり、名門女子中学校の’聖なる怪物’ことゴベールが、遭遇した事件を(主に力技で)解決する傑作です。
ゴルゴ13本編ではモブキャラとして学友たちが妙に掘り下げられていたり、天才的な狙撃技術を持つジョージア人の少女、ザハラとの百合めいた友情など、見どころ満載です。
深夜アニメで言うところの「水着回」もあり(でも残念なことにゴベールはウェットスーツ)、時代とともに劇画の新しいテイストを披露する故・さいとうたかを氏、さいとうプロダクションには敬服するばかりです。
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