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ニコちんの徒然日誌【第四段】~盲亀浮木(もうきふぼく)~

ニコちんの徒然日誌【第四段】~盲亀浮木(もうきふぼく)~

 仏教経典の一つ、『雑阿含経』には’盲亀浮木(もうきふぼく)’という喩え話が出てきます。
 これは人々の出会いや事物の発生が如何に困難なことか、お釈迦様が説いたエピソードです。

 お釈迦様は、
 「大海には目の不自由な亀が棲んでいて、その亀は百年に一度だけ、呼吸をするために水面に顔を出すそうだ。ところが亀が水面めがけて浮上している矢先、真ん中に穴が開いている木が流れてきて、偶然にも亀がその木の穴に嵌るとする。そんな事はあり得ると思うか
 と言います。

 弟子の阿難が
 「到底、有り得ないことだと思います
 と答えると、お釈迦様はこう答えました。
 「そうだろう。たが全く有り得ないとも言えない。そして人間として生を授かるという事は、それ以上に有難いのだ
 有難い……つまり人間として誕生することは不可能に近い奇跡なのであって、その事自体に感謝せよとの言葉です。日本語の有難い、ひいては’ありがとう’の語源はここから来ています。

 ……大変素晴らしい話ですが、釈迦に説法を承知で言わせてください。
 お釈迦様、喩えがトリッキー過ぎます。


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