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鬼平犯科帳 ~ニコちんの徒然日誌【第拾五段】~

著:すたっふ山田
編:桜城蘭

鬼平犯科帳 ~ニコちんの徒然日誌【第拾五段】~

 池波正太郎の小説のコミカライズ、さいとうプロダクションの「鬼平犯科帳」を読むのが趣味です。
 さいとう・たかを氏は2021年(令和3年)に亡くなっていますが、現在ではその意志を継いだスタッフが、「ゴルゴ13」と「鬼平犯科帳」を書き続けています。

 両作品に共通しているのは、全ての話が読切作品であること。(まれに前後編の場合もありますが)
ゴルゴ13は昔から好きですが、鬼平犯科帳はまだ読み始めて数年しか経っていないです。

 以前であれば続き物の大作を読む時間も精神的余裕もあったのですが、現在はそうはいかず、そうなると短時間で、かつどこからでも読める読切タイプの漫画が大変ありがたい存在になってきます。
 特に時代劇の場合は、良い意味でのマンネリズムがあり、突拍子もないストーリー展開や設定は出てこないので、脳みそが疲れていても負担にならない点が嬉しいです。

 でも、読切タイプの漫画って案外ないんですよね。
 読切ってすごい大変ですからね。
 続き物の漫画なら、話の進みを牛歩にさせて次回以降に引っ張ることができますが、読切はそうはいきません。
かの手塚治虫は、「16ページの短編読切が描けるようになったら、何ページの作品だって描けますよ!」と新人漫画家に指導していたようです。
 最初から多いページ数で作品を描こうとするのではなく、16ページ以内で起承転結を収められるようになってから、その発展形として中編、長編の漫画を描きなさい、という意味合いだったようです。

 手塚治虫が漫画の神様なら、さいとう・たかをは劇画の神様。
 手塚は劇画の隆盛によって最も苦しめられた漫画家の一人ではありましたが、さいとう・たかをは手塚のことを終生尊敬していた漫画家であり、読切タイプの劇画を得意としたのも、手塚治虫の影響があるのかも……と勝手に考えたりしていました。


記事を書いた人

すたっふ山田

名前

すたっふ山田(読み:すたっふやまだ)

人物紹介

B宝館 来館者誘導係。
当館の入口横に陣取り、入館者を受付に誘導する役目を担っている。
また、HNとして「ニコチアーナ・フブキ」を名乗り、当館の公式Facebookページの管理・運営、コレクションコラムの執筆を担当している。

本人からのコメント
すたっふ山田

初めまして。すたっふ山田です。
分からないことがあれば、当館入口横におりますので、気兼ねなくお声がけ下さい。

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